子どものむし歯と予防処置3つのポイント

子どものむし歯と予防治療とは

じつは、産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯の細菌は存在しません。
乳歯が生え始める生後5〜6ヶ月ごろからむし歯への感染リスクが高まり、1歳6ヶ月から3歳までの時期がもっとも感染しやすいといわれています。

この時期は、離乳食が始まり保護者の方と同じ食器を使用することなどで、お子様にむし歯が感染しますので、注意が必要です。

お子様の歯の健康を守るためには、お子様はもちろん保護者の方のお口の中を健康的に保つことも大切です。そのため、ご家族皆様で定期検診に通いましょう。

フッ素とは

フッ素はミネラルの一種であり、自然界の食べものにも含まれる成分です。
しかし、むし歯に強い歯に育てるために食品だけでフッ素を摂取するには限界があります。

そこで歯科医院では、定期的にフッ素を直接歯に塗布することでむし歯の予防につなげます。

特に乳歯や生え始めたばかりの永久歯は、やわらかくてむし歯のリスクにさらされやすいため、フッ素を定期的に塗布して歯を強化することが大切です。

フッ素の3つの効果

①むし歯に強い歯に育てる

②初期むし歯を治す（再石灰化の促進）

③むし歯の細菌の活動を抑制

シーラントとは

むし歯になりやすい奥歯の溝にフッ素が入った白いプラスチックの材料を詰める治療です。

永久歯の奥歯は、噛み合う面の溝が深くて複雑です。特に、6歳前後で生える奥歯（6歳臼歯）は、永久歯の中でもっとも早く生えるのですが、生えたことに気付かないお子様もいらっしゃいます。

生えたばかりの奥歯は背が低く、歯ブラシが届きにくいためむし歯になりやすい部位です。

そこで、奥歯の溝がむし歯になる前にあらかじめシーラント処置を行い、溝の中に汚れが入ることを防ぎます。シーラントは保険適応できる予防処置です。

子どものむし歯と予防治療の流れ

子どもの虫歯と予防治療Q&A